部会長所信(2018)

融通無碍
~常識にとらわれず変革を起こそう!~


第39代部会長 井上 昌人


 アベノミクスがもたらした景気拡大は昭和40年代に記録した「いざなぎ」景気を超え、戦後2番目のものとなりました。
 経団連が2018年春闘の経営側指針に、安倍晋三首相が求める3%賃上げ要請を盛り込むなど景気が良さそうなニュースが新聞紙面を賑わせます。
 しかし、その恩恵は大多数の人が実感できているわけではない、というのが実情でしょう。
 さて、我々の保険業界においてその恩恵は実感できるほどでしょうか?
その答えはYESともNOとも言えるでしょう。保険会社は金利状況やロス状況によって、保険料が増えても利益が減るという事もあります。また、例えば生命保険セールスという観点からいえば景気が良くなれば節税ニーズが喚起され節税目的で生命保険の契約をされるお客様も増えるでしょう。損害保険セールスとしても、担当企業の売上が増えれば保険料も増えるでしょう。
 しかし、その恩恵は全ての保険代理店や保険セールスパーソンに波及するようなものではありません。それは何故でしょうか?私が思うに、保険契約を獲得するために重要なのは周囲の景気環境よりも、保険契約の窓口となる人物の『個』としての力量が大きく影響するからです。
 つまり、我々には他力を頼むのではなく自力に頼る、自己研鑽こそが必要なのです。
私は、保険部会は多くの仲間達と情報共有、情報交換する事によって一人では考えつかない新たな知見を得、互いを高めあう自他共栄する場であるべきだと思います。

 私は保険部会に入会して3年になります。私は損保メインの代理店を営んでおりますが、会社の創業時点は通信関係の代理店をしておりました。しかし、創業して数ヶ月でその事業が終了してしまい、いろいろな代理店業を模索していた中で損保代理店がうまく行ったので、倒産せずに今に至っています。本社は大阪ですが、東京に支店を作った事をきっかけに東京JCに加入しました。その時は保険部会の存在も知りませんでした。最初に保険部会に誘われた時も、保険代理店が集まっても商売にならないし・・・と入会する気もなかったのですが、いつの間にか部会長の担いを引受ける事になりました。入会に消極的だった私が今や保険部会への入会を促進する立場になったのは私が研修生からではなく全く無関係な業界から保険代理店になったが故に知らない事が多く、保険部会で学ぶ事が多かったからです。
 さて、私は今年一年の保険部会のスローガンとして「融通無碍」という言葉を選びました。
これは仏教用語で「固定観念に囚われず、如何なる状況にも柔軟に考え、行動する事が肝心」という意味です。今さら私が述べる事ではありませんが、テクノロジーの進歩や規制緩和が我々を取り巻く環境を大きく変えています。従来どおりのやり方を続けても大きな変化に耐えられず、いずれ立ち行かなくなってしまうでしょう。
 ですから我々は「普通はこういうもの」という固定観念に囚われず変化していかなくてはいけないのです。またその変化こそが、我々若い代理店にとって大きなビジネスチャンスなのです。
損保業界で言えば、20年前には60万店あった代理店が今や約20万店になっています。
そしてこの淘汰の流れは今後も加速こそすれ緩む事はないでしょう。
 それはすなわち、今までいたライバルがどんどん減って行く時代なのです。そしてその時、淘汰された代理店が手放した顧客を獲得するのは「従来どおりの代理店」ではなく「進化を遂げた代理店」であり、我々はその「進化を遂げた代理店」であるべきです。
 
 保険部会の下に集う我々が進化するために私が具体的に行いたい事の一つは、今までないような例会を開催し、今までとは違う学びを得る事。
 もう一つはより多くの仲間を増やす事。私が保険部会に関わって得られた学びの多くは仲間と語り合う事から得られたものです。講師の話を座って聞いているよりも、互いに胸襟を開いて現実の体験を、熱をもって語りあう事の方が何倍も得る事が多いと思います。
 ですから、とにかく仲間を増やす。そしてその仲間達に出来る限り多く集まりに参加してもらい語りあう場を増やす事。これはが私が今年注力して行きたい事です。
 しかしこれは、私一人の力では限界があり、皆様の協力が大事になってきますので、より一層のご支援をいただけますようお願いいたします。