2024年度 第45代部会長 牧野 浩介
保険と向き合おう
~ 保険を知り、保険業界の未来を創る ~
本年、日本青年会議所保険部会は創立45周年という大きな節目を迎えます。昨年は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行し、我々の生活も元に戻りつつあるのではないでしょうか。一方で、長期化する世界的なインフレ、現在も続く戦争による経済リスクなど我々を取り巻く環境は厳しさを増し、生活や社会へ多大な影響を及ぼしています。また、ビッグモーター問題、損保大手4社のカルテルと保険業界にも大きく関わる事件が発生しました。今まで築き上げてきたお客様との信頼関係が崩れるのではと不安に思う募集人も多いことと思います。実際、お客様から保険会社への不信感を述べられることも少なくありません。お客様と直接繋がっている我々がお客様ひとりひとりと質の高いサービスの提供を通じて信頼の回復を図っていくことが重要だと感じております。
そして新年、能登半島地震という大変な惨事が発生しました。被災者の方へは心よりお見舞い申し上げ、現地でお客様対応に奔走している募集人の皆様には頭が下がる思いです。あらためて自然災害の怖さ、いつ何が起こるかわからないことに対する保険の必要性というものを感じます。保険がお客様にとって必要なものであること、その価値を我々が真摯に伝えていく必要があるのではないでしょうか。そのためには、学び続けることが重要であると考えます。保険業界に携わる先輩諸兄の皆様と現役会員の皆様の力を合わせ、保険部会を通じて皆様の知識やスキルをより深いものへと昇華させていくことが必要ではないでしょうか。
私は、愛知県名古屋市にて、株式会社アルファコンサルティングの本店営業部副部長として損害保険の責任者をしながら、自身においても営業活動をしております。 保険業界は、2015年4月に東京海上日動火災保険株式会社の研修生を経て2016年4月より私の父が22年前に創業した株式会社アルファコンサルティングへ入社しました。「すべてはお客様のために」を経営理念にお客様に寄りそった活動を続けています。
本年度の保険部会のスローガンとして、「保険と向き合おう」~保険を知り、保険業界の未来を創る~とさせていただきました。
皆様は、保険についてどれほど知っていますか。各保険会社が同じような保険商品を販売していますが、1つとして全く同じ保険商品はありません。複雑怪奇な約款、1つ間違えれば取り返しがつかなくなる保険税務。日々、新商品のリリースや商品改定があり、知識をアップデートし続けなければすぐに間違った情報を発信してしまう可能性があります。
私は、保険部会での交流を通じて非常に刺激を受け、多くの学びを得ることができました。例会などの活動を通じて皆で学び、議論や発信をすることで情報をアップデートし続け、既存のメンバー、新規入会メンバーを巻き込んで保険部会をさらに魅力ある団体にしていきます。
いい環境に身を置くことで、お互いが切磋琢磨して成長することができると私は信じています。そのためには、たくさんの人の力が必要です。JCには保険に携わる人がたくさんいますが、保険部会の魅力に気付いていない人が数多くいます。そんな人たちが参加したいと思えるような設えをしていきます。是非、皆様のまわりにいる人たちを保険部会に連れてきてください。会員拡大には皆様のお力が必要です。
結びとなりますが、今年の干支は甲辰です。新しいことを始めて成功する、いままで準備してきたことが形になるといった、縁起のよい年だと言われています。これまで先輩諸兄から受け継がれたこの保険部会の45周年が素晴らしい1年となり、次の50周年へと保険部会が継続的に発展・拡大をするよう保険部会の運営に全力を尽くすことをお誓い致します。
1年間どうぞよろしくお願い致します。